ようこそ理不尽な世界へ

就職活動中は、こぞって大人たちが若者にこうやってアドバイスをする。
”自分にあった会社を探しなさい”と。

 

このアドバイスは間違いではないが、皆さんは「自分にあった会社を探す」という事の本質を理解できているだろうか?
元NASAロボット研究所のランドルマンローは「運命の人に出会える確率」をはじきだした。それによると、ただ一人の完ぺきな人に出会える確率は1万回の生涯でたった1回のみ。相手が企業になると、変数は減るがそれでも200回の人生で1回程度でしょう。つまり世の中の99%以上の人間は、自分が本当に理想とする組織で働けないということ。もしあなたが「働く」に対して理想を追求する人間であれば、毎日のように違和感を感じ、いつしかそれが膨らんで「自分は会社選びを間違えたのかもしれない、、、」と悩み、転職サイトに登録することでしょう。

 

だけど断言しよう。あなたが「理想とする会社」に出会える確率はほぼ0に近い。なんなら、理想とする上司に出会える確率もほぼ0。いきなり夢のないことを言うようで申し訳ないが、あなたは運命の会社に出会えないで人生を終える。会社に「理想」を求め続ければ、あなたは電車に乗った疲れたサラリーマンになることは必然だろう。

 

 

 

うしくん
なんなんだ、このブログは...  いきなり若者を絶望させることが目的なのか? 俺っち、もう読んでられないぜ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひつじ
いえいえ、そんなつもりはありません。世の中には「自分が理想とする会社」を見つけられなくても、イキイキと働いている人たちはたくさんいます。

 

うしくん
そんなのきれいごとだぜ。俺は騙されないぞ。

 

ひつじ
 
それでは、「理想の会社」という幻想について違う視点で考えてみましょう。

 

 

物事は別の角度から見ると、「客観的」に考えることができるようになる。


人は「確証バイアス」といって、「自分にとって都合の良い情報」ばかりを集める傾向があります。そのため一度「理想の会社でなければ幸せになれない」という確証バイアスをもつと、それが正しいことを理由づけるための情報だけが自分に入ってくるようになり、考えているようで考えていないという事態に陥ってしまいます。だからこそいつもと違う角度から物事を見ることで「客観的」に考えることができるようになります。理想の会社についても「別の視点から」考えてみましょう。そもそも
会社に対して理想をもつことが悪いことだとは思いませんが理想は叶えてこそ意味があるものであり、永遠に理想を持ち続けている状態は精神衛生上良いとは言えないでしょう。だからこそ理想について正しい理解が必要です。

 

それでは理想の会社を探している状態を「客観的」に見るために「恋愛」という角度から2つのデータを見てみましょう。

 

 女性が男性に求める理想の年収

年収500~700万円
年収700~1000万円
※結婚研究所調べによる

 

 

 

 

 

未婚男性の年収分布

年収400万円未満
年収400~500万円
※野村総合研究所調べによる

 

 

女性は年収500万以上の人を求め、実際に婚活している男性のほとんどが年収500万円以下だということが上記のデータからわかりました。つまりこのデータを見てわかるのは「理想の相手と結婚できるのは一握り」であり「ほとんどの人は自分の理想ではない人」と結婚することがわかります。ここで重要なのは理想の相手と結婚できた人が幸せで、自分が理想とする人と結婚できなかった人が不幸せな人なのか? ということです。

 

 

哲学者のニーチェはこんな言葉を残しています。

”この世に事実はない。あるのは解釈だけだ”

 

 

当たり前のことのように聞こえてしまうでしょうが、幸せとは自分がどのように解釈するかが重要なのです。そして自分なりにどう解釈したいのかを考えないまま、働くことをスタートすれば「わかりやすく目に見えるもの」だけでの比較になります。この社会には「めんどくさい、きれいごとだ」という理由で「自己理解」「社会理解」をすることなく働いている人がほとんどです。何も考えなければ徐々に周りに流されていき、会社名・年収・福利厚生のような目に見えやすいものだけで他人と自分を比較する人生になっていきます。社会は競争原理が働きますが、人生は他人と比較するものではありません。自分の生き方にまで競争原理を発生させる必要はないのです。

 

 

それでは「働く」とはどのように解釈するべきなのか?

 

 

あなたにとって「理想の会社」は見つからないかもしれない。だけど理想の会社を見つけることが幸福度につながっているわけじゃない。「働くとは何か」がわかればわかるほど、仕事は面白くなってくる。何事も「コツ」がわかるまでは苦痛だらけですが、「コツ」をつかむと急に世界が変わります。これは仕事だけでなく、ゲームやスポーツも一緒で「できるイメージ」が生まれてくることによって「もっとやりたい」「もっとうまくなりたい」「もっと知りたい」という欲が生まれ、それがいつのまにかモチベーションとなり誰に言われるわけもなく自分から率先して行動するようになるのです。働くが楽しいは「働くとは何かを知ること」からスタートする。

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