現在勤めている会社を辞めようと思った時から一番気になることは、正直言って「有給休暇って取れるの?」ってことですよね。

日本の企業は有給休暇が取りづらいという認識がありますし、後ろめたさを感じて取得を諦めてしまう方も多いのではないでしょうか。

ですが、有給休暇の取得は労働者の権利です。退職前に有休消化することは悪いことでも違反でもありません。ただ、そうは言ってもどうしたら有給休暇を消化出来るのか悩んでしまう方も少なくないと思います。

そこで、今回は円満に有休消化をするためのポイントを解説していきます。

退職時の有休消化の伝え方

退職前に、残っている有給休暇を取得することは権利として与えられています。しかし、会社によっては取得しづらい雰囲気があることも事実。

有給休暇をきちんと取得するためには、職場に迷惑をかけないようにすることを考慮しなくてはなりません。

どのようにすれば有休消化できるのか、かつ円満に退職することができるのか、5つのポイントを解説していきます。

1. 取得可能な有給休暇の残日数の確認をしておく

取得可能な有休日数を把握しておくことは、論理的に退職日を決められるため、今後上司と話をする必要がある場合にも効果的です。

有休の残日数は、給与明細に記載されいていることがほとんどです(WEB給与明細の場合も同じ)。記載がなくても担当部署に確認したり、労働基準法や就業規定に定められたものを調べれば自身で算出することも可能です。

有給休暇の日数は、労働基準法では以下のように定められています。

◇一般労働者の場合

入社後6ヶ月間勤続し、全労働日の出勤率が8割以上である場合に最低10日間の有休が付与されます。これは翌年まで繰り越すことができ、さらに勤続年数1年ごとにプラスで一定日数が付与されます。

しかし、有給休暇が付与された翌年中に消化できない場合には、その翌年には累積できなくなります。

2. 引継ぎ期間を考慮した退職希望日を設定する

現在あなたが個人またはグループで担当している仕事がいくつかあると思います。会社を辞めるということは、今後その仕事を他の誰かが引き継ぐ必要があるといういうことです。

引継ぎは、単純に自分が業務を進めるだけの時よりたいてい時間がかかるものです。引継ぎに必要な期間を試算し、指示書などの資料を作る必要があればその時間と有給休暇の期間を考慮した上で退職希望日を決めましょう。

転職先が決まっている場合には入社日との兼ね合いもありますが、繁忙期と重ならないようにしたり、現在の会社の業務に支障をきたすことのないように設定するのがビジネスマナーです。

3. 有休消化の方法をすでに退職した人たちに倣う

社内には噂好きの人が一人や二人はいるものです。これまでに退職した人たちの有給休暇の取得方法を知っている可能性もあるので、聞いておく方がよいでしょう。

もちろん本人と直接連絡を取れるなら、具体的に聞いて作戦を立てる方が確実です。

会社によっては少しずつ計画的に有休消化を推奨することもあるので、先人たちの方法を事前にチェックし、まとめて消化するのか、少しずつ消化していくのか考えておくのも、スムーズな退職および有休消化のための大切なポイントです。

4. 最終出社日を決めておく

退職前に有休消化をする場合、最終出社日の前に消化しきるか、最終出社日を終えてから有休消化するかの2パターンがあります。

どちらにせよ、自分がやるべきこと(引継ぎなど)ができるスケジュールを組めるよう考慮しましょう。

5. 直属の上司に直接伝える

以上を踏まえてご自身の退職日や有休消化の希望を計画したら、直属の上司に退職の意向を伝えましょう。

悪い噂として上司の耳に入ってしまう前に、直接伝えることが望ましいです。

有休消化取得に理由は必要?

日頃、短期間の有給休暇を取得する場合の理由として本当のことを書く方ももちろん多いと思いますが、嘘をつくことは違反ではないので例として、旅行や海外挙式列席、法事や忌引き、病気療養などを記入する方もいるようです。

退職時の有給休暇の取得に特別な理由を求める会社もあることでしょう。しかし、申請書の提出が必要な場合でも、理由の欄には「退職に伴う有休消化のため」と記載して問題ありません。

なぜなら、有給休暇取得のためには理由は必要ないからです。

ただし形式的に書面の提出や手続きが必要なので、事前に上司と相談した日程で提出するようにしましょう。

有休消化の理由まとめ

理由は本来必要ありませんが、まとめてではなく少しずつ取得する場合や、会社によっては雰囲気的に記入が必要という方もいると思いますので、念のため例を挙げておきます。

旅行

国内でも沖縄など離島ならば3泊4日ほど、海外なら1週間~10日ほど取得しやすい理由です。

冠婚葬祭

結婚式を海外で挙げるのも最近では流行っているので、場所にもよりますが3日~1週間ほどの取得ができる理由のひとつです。

嘘で使うにはよくない理由ですが、「お葬式への出席のため」も理由として使う方もいるようです。

会場が遠方の場合にはそれなりの準備が必要ですし、近しい親族が亡くなられた場合には所定の日数が定められているのでそれを参考にするとよいでしょう。

法事

さすがに勝手に人を亡くすのは嘘でも気が引けるという場合には、法事という手があります。

節目の法事には親族一同が集まることもありますので、2日程度は取得できる可能性があります。

病気療養・看病

長期の療養が必要な場合には休職扱いになってしまう可能性もあるので加減が必要ですが、発熱(高熱)、食あたりに伴う嘔吐・下痢、インフルエンザなどがあります。

同様に家族の看病のためという切実な理由でお休みする場合もあるようです。

立ち合い

水道光熱会社の立ち合い、家の工事の立ち合いなど、たいていが平日行われるものの場合、半日~1日の取得が可能です。

免許、パスポートの更新

平日以外でも対応しているところもありますが、上司も経験済みのわずらわしいことの場合はスムーズに取得しやすいことが多いです。

退職時にはスムーズな有休消化を計画的に行おう!

有休消化は正当に与えられた権利ですが、会社によって、また時期によっては取得がスムーズにいかないこともあります。

お互いが嫌な思いをせず、なるべく希望に沿う形で有休消化し円満退職するためにも、会社の都合も考慮して手順を踏んだ対応を心がけましょう。

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